2012/05/31

スノードニア(その三)

ホリデーのなかびにホテルに一泊して来ました。

泊まった宿は、Llyn Peninsula にある Plas Bodegroes という10年程前にも泊まったことがある、お気に入りのホテルです。

前回は3泊して、毎晩このホテルでディナーをしたのですが、ミシュランひとつ星が付いたレストランの割には、お手頃の値段でした。 今はミシュラン星がないけれど、3コースがひとり47ポンドとかなりお高くなってます。

2日前の1日掛りの山登り・下りで、未だ体がボロボロだったので、自分達で料理をせずに美味しい夕食と朝食が食べれるのはありがたいことです。

このホテルの素敵なところは色々とあるのですが、建物から始まって、庭、ヴェランダ、ラウンジ、部屋、朝食、と、色々なところが好きです。

少しオールドファッションなところも好きな点です。

そのせいか客層に若い人は少なく、大体が40代から70代くらい。 そういうところもまた好きです。

ミス マープルに会いそうな雰囲気があります。





カーパークからホテルの入り口へ




ホテルを正面から見たところ




ホテルの正面には、昔使われていた並木道の馬車道が未だ残ってます




右側はカーパークへ行く道、左はコートヤードと別棟のホテルのお部屋に続く道




コートヤードにはクッション付きの椅子があちこちに置いてあって、寛げる空間になってます




ホテルの正面(庭側)に戻って.......




前回泊まった時、ディナーの前にここでドリンクをしたのですが、今回は寒くて外では飲めませんでした。 このヴェランダがすご~く気に入ってます。




ホテルのホール(階段の左側はチェックインに使われるデスク)




壁にかかったロブスターの絵がかなりの迫力




部屋の中ではなくて廊下です(この雰囲気がオールドファッションでいいんです)




10年前に泊まった時に思わず感激したフカフカのダウンデューヴェ健在
(フカフカ度は少し落ちていたかも)




写真が斜めになってますが、部屋の前が並木道♪


今回泊まって残念だったのがバスルーム。 部屋によってかなり差があるようですが、私たちの泊まった部屋のバスルームはシャワーとバスタブが別になっていたのですが、狭い上にシャワールームのタイルに黒いシミが付いていたりと、とても使う気になれませんでした。

それでも、やっぱりこのホテルが嫌いになれないんです。








微妙にオールドファッションなラウンジの雰囲気が気に入ってます。
到着後に、ここで紅茶とウェールズ名物のBara Brith を頂きました。




こちらがダイニングルーム。 泊まり客でなくても食事が出来ます。
今回は初めて窓際のテーブルに案内されました。

食事はスターターとメインの間の待ち時間が長過ぎて(40分)、正直なところちょっと待ちくたびれてしまいました。 回りを見ても皆同じ状況だったので、いつもこんなものなんでしょうか? 10年前はそんなことなかったと思うんだけど..........。

内容は(甘いだけで特徴のない)デザート以外は美味しかったのですが、3コース47ポンドの価値があるかと聞かれると、ちょっと首を傾げてしまうところです。 

ブレックファーストルームは別にあります。 今回気が付いたのですが、ここだけインテリアを改装してました。 前の雰囲気も良かったですが、もっと明るい雰囲気になった感じ。




ブレックファーストのサービスは、ディナーの時とは別のスタッフが聞きに来ます。 これは前回と同じでした。 働いている人たちも同じだったような......。 オレンジ ジュースはもちろん絞りたてでした。 10年前にも食べた グリーク ヨーグルトにプルーンを、今回も注文。

部屋の反対側では、ドイツ人のカップルが慣れない英語で、フル イングリッシュ ブレックファーストを頼んでました。 すごい食欲!

客層はやはり年配の方が多く、皆さん新聞を読みながら朝食を食べてました。 新聞を読みながらの食事は、日本では無作法ですが、イギリスでは当り前。

本当にあっという間の一泊旅行でした。

また、泊まるかと聞かれたら、また10年後に(その頃にはバスルームも改装されていると予想して)来てみたいと答えます。



2012/05/26

スノードニア(その二)

前日のPrecipice Walk ですっかり気分が盛り上がり、2日目はスノードニアのウォーキングの本に載っていた、ちょっと長めのウォークに挑戦することにしました。

中級者向けで、他のウォークに比べても、登る山の高さが600メートル弱と低かったのが決め手になりました。 

朝の9時45分に National Trust のカーパークに車を止めて、暫く景色の素晴らしさに見とれて写真を撮りまくりました。
   
  



 










写真に撮ったウォークはNational Trust の指定したウォークで、私たちのウォークとは別もの。





何という美しさ.....。  私たち以外はだーれもいませんでした!






最初は湖の回りのヒースだらけのところを30分くらい歩き続け、その後は農家の裏を通ってから道路を歩くことまた30分。








ここ辺りまではそれ程坂もなく順調。

余り車も通らない道路から、羊さんたちが一生懸命草を食んでいる勾配のある丘を登り始めました。

暫く登って行くと前方に山が迫って来たのですが、その余りの高さに、「まさかあの山に登るわけじゃないよね?」と、地図を片手の主人に質問(半分抗議)。

残念ながらやっぱり登らないといけないらしく(汗)、ここで覚悟を決めました。

山の名前は Tyrau Mawr(ウェールズ語なので読み方判りません!)





羊さんたちがいるのどかな牧草地を抜けると、Pony Path という石や岩の階段(としか思えない)を延々と登り続けて行きました。




私の場合、もちろん体力がないので、5メートルくらい登るといちいち一息つかないと駄目でした。

その度に後ろを振り向き、素晴らしい景色を眺めては「あぁ、ここまで登ったんだ~、私ってすごーい!」と内心感心(自己満足に浸る)。

未だシーズンではなかったせいか、登ってる人も少なかったのですが、70歳くらいのおじいさんが1人でゆっくりと登っているのを追い越した時には、何となくホッ。





登場して頂いた1人で登る白髪の紳士。
ちょこっと右端に写っているのはわたし......

この上り坂、かなり来ました。 日頃運動していない私には本当に強烈な運動です。

やっと頂上に着いたぞー!、......と思ったら、目の先には更なる頂上があり、がっかり。



先に見える更なるサミット




後ろを振り向くと、Cadair Idris(カダーアイドリス)の頂上が見えました。 

カダーアイドリスの登山は、南スノードニアで一番人気があり、この日もこの山へ登って行く人たちが沢山いました。

ウォーキングの本によると、カダーアイドリスは上級者向けと出ているので、次回(!)挑戦でしょうか........?


疲れていたので、ひとまず休憩。 目の前に見える頂上を前に、手作りのおにぎりを食べました。



そして....



とうとう辿りつきました、Tyrau Mawr のサミット! 下に見えるのは、今朝のスタート地点の湖。

双眼鏡で自分達の車も確認!(この時点でカーパークに2台車が増えてました).....どうでもいい?

写真上にぼや~っと薄く見える(見えない?)のはLlyn Peninsula と Irish Sea です♪

もちろん、真下は怖くて見れませんでした(汗)

この後少し先まで歩いてから、来た道をてくてく戻って帰りましたが、最初に頂上みたいに見えた山の上で、60~70代の女性ハイカーたちのグループが、楽しそうにランチを食べていたのが微笑ましかったです。

イギリスでも山に登る人たちは中高年の人が多いです。

登りも大変でしたが、下りも別の意味で大変で、スタート地点に戻ったのは午後5時。



湖に戻って、登った山の写真をパチリ!




そうそう、登っている最中に、岩にとまっていたオスの Wheateater を見ました! 以前、Lake District でも見たことがあったのですが、やはり同じ様なロケーションだったと思います。

こんな鳥です。




山の上は風が強くて、お弁当を食べた後に寒くなって慌ててフリースを着込んだのですが、雨も降らず良い天候に恵まれ、とてもラッキーでした。

当然ながら、このあと暫く疲れが取れなかったにも拘わらず、翌々日更にウォーキングを決行し、10年間分の運動をまとめてしてしまった1週間でした。

(スノードニアその三に続きます)


2012/05/21

スノードニア(その一)

スノードニア国立公園と言っても結構範囲が広く、今回旅行したのはスノードニア南部。

ウェールズで一番有名なスノードン山は北の方にあります。




朝10時前に出発したのですが、途中バーミンガムの高速で渋滞に巻き込まれて、到着したのは夜の7時! マラケシュに行くより遠いです...........。

イギリスは平地が多いので、ウェールズが近づくにつれ、車の窓から遠くに山々が見えてくると自然とわくわくして来ます。

滞在先のセルフケータリングはスノードニア国立公園内の殆ど知られていない谷間にあって、山と羊以外は本当に何もないところでした。





                                           テラスから眺めた山



               居間の窓から見える裏山



               こちらは寝室の窓からの眺め


バーン(Barn)からの眺めは想像してたより素晴らしく、夏だったらテラスで食事したいところでした。

着いて3日間くらいは隣のコテージに誰もいなくて、広い敷地をひとり(2人)占め状態。



着いた翌日は、初心者向けの Precipice Walk を決行。

足場は割としっかりしてたんですが、想像してた通り、晴・横殴りの雨・ひょう!という天候に恵まれ(?)、ウォータープルーフを着てて良かった~、ってつくづく思うウォーキングでした。




最初にちょこっと見える湖(Llyn Cynwch)

ここの地点で、湖とは反対方向へ歩きます。




晴れた時には海も見えました



最後の方で湖畔を歩きます。


サーキュラーウォーク(Circular Walk)だったんですが、それほど急な坂もなく、3時間は掛らなかったと思います。


YouTubeでコースも見れます。





 
翌日は、「中級者向けのウォーキング」に挑戦したのですが、これが.........(汗)。 (その二に続きます)



2012/05/13

ウォータープルーフ装備の旅行

天気予報を信用すると、今週一杯(水曜日を除き) "毎日少なからず雨は降る" 、という(想像通りの)予想。

悪天候に備えて、ウォータープルーフの登山靴だけではなく、ウォータープルーフのジャケットとズボンも購入し、明日からのスノードニアは準備万端。

ウォーキングの本を買い、ネットでも調べたりして、2時間くらいの軽い(?)ウォーキングから、ちょっと体力的にきつそうなウォーキングまで、少なくも4ヶ所は決めました。

6泊7日なので、1日1回のウォーキングは無理ではなさそうなんですが、一日中雨だったら絶対歩きたくないし、毎日のように一日中歩く体力的な自信もないので、現実的に考えて4ヵ所は無理かも........。

どちらにしても、久し振りのスノードニア、今から楽しみ~♪





歩きたいところの候補のひとつ Cwm Idwal







2012/05/11

洗濯機壊れる!

一昨日、スノードニアのセルフケータリングで使用するデューヴェカバーを洗濯している最中に、いきなり洗濯機が壊れてしまいました!

旅行に行く前に、何と言う運の悪さ!

洗濯機が無い生活というのは考えられませんよねー。

直ぐに新しい洗濯機をネットで購入、今日無事にデリバリーされ、旅行前に無事に洗濯が出来ることになりホッとしたのなんのって.........。

今迄使っていたのは、ドイツが誇る(?)Bosch の洗濯機で、買ってから11年以上経ってます。

イギリス製の洗濯機だったら、きっと5年くらいの寿命でしょう。

なので、新しい洗濯機もまた(当然)Bosch の製品です。

さすが最新の機械だけあって、ちゃんと洗濯にかかる時間も表示されて、とても便利。

それにしても、予定外の出費でした.......。




2012/05/08

スノードニアのために

ウォータープルーフのハイキング用ブーツを買いました。

ジャジャーン!


何せ4月に引き続き5月に入っても最悪の天気で、一日中青空だった日は無かった気がするくらい暗~い日々が続いているので、スノードニアでも雨に見舞われる事は絶対確実! 

天気予報では6月迄この気候が続くようなことを言ってます..........。 ひどい!

今持ってるのは10年程前に買った登山靴で、履き慣れていていいのですが、ウォータープルーフではないので大雨だったりなんかすると履けません(って、スノードニアでも雨の中歩くつもりないけど!)。

会社の近くにある専門店に行ったら、「"どこ" に "どのくらい" 行くのか訓えてくれたら、ぴったりの靴を訓えてあげるよ」とか店員に言われ、素直に説明したところ選んでくれたのがこれです。

靴のサイズを聞くだけじゃなく、ちゃんと足のサイズを測ってくれました。 もちろん、厚手のソックスも履いて、坂を上ったり下ったり、履き心地も確認。

Anatom というアウトドア派じゃない私は聞いたことがないブランドの靴ですが、ネットで調べると割と新しいメーカーみたいです。 でも、イタリー製らしいので、大丈夫でしょう.......。

せっかく買ったんだから、今回のスノードニアだけに留まらず、ガンガン履きたいな~。






2012/05/05

山は低くても怖い

日本のゴールデンウィークの休暇中に、山登りに行かれて亡くなられた方が8人くらいいたみたいですけど、山は低くても怖いです。

10年くらい前に、スコットランドのGlen Coe(http://en.wikipedia.org/wiki/Glen_Coe)へ旅行に行って、Three Sisters という本当に素晴らしくドラマティックな山がある直ぐ近くの、割と低めの山を歩いたのですが(と言っても頂上を歩いたわけではありません!)、8月だったにも拘わらず、山にいる間の天気は「晴天・いきなり雨雲・横殴りの雨」の繰り返しで、途中で後悔したくらい。 覚悟していたので、防水服を上に着て重装備だったお陰で寒くはなかったですが、晴れると半袖になれる程暑く、横殴りの雨になると歩くのも困難という感じでした。 しかも山から下りると、今度は泥沼続き。 山を降りたら楽だろうなんて思っていたら、足を取られて、こちらの方で時間を取られ、予定を3時間はオーバーしてしまいました。

ただ、イギリスに住んでいると「1日で気温が急激に変化する」、という自然現象に慣れてくるので、平地にいても油断をしなくなります。 それが幸いして、平地でこれだったら、山だったらもっと大変だろうと想像がつきます。 日本の平地では、暑いと一日暑いし、寒いと一日寒いという気候が普通なので、油断してしまうと思います。

来週から山岳地方のSnowdoniaに旅行しますが、まだまだ寒いようなので、ダウンジャケットを持って行く予定です。 もちろん、登山なんかしませんが..........。