本をまとめ買いしようと思ってアマゾン ジャパンをブラウズしている時に、たまたま見つけたのが、ジョージェット へイヤーの『マシューズ家の毒』。
「巨匠セイヤーズが認めた実力派」という紹介文だけで、買うことを決めた一冊です。
セイヤーズの大ファンとしては当然の決断でしょう。
いや~、読んでる途中でニヤニヤしてきてしまいました。
ひとりで遺産を相続する親戚の嫌われ者、ランドール マシューズが誰かによーく似ているんです。
ただ、こちらの彼は、全てのコメントが皮肉・あてつけなので、嫌われて当り前なんですが。
とは言え、最後にステラに求婚するくだりなんか、完璧にウィムジーいってます。
もちろん、この登場人物はウィムジーのパロディーかオマージュだと思うのですが........?
登場人物の描き方も上手いし、ちょっと漫画にもなりそうなコメディーミステリーといった感じで、セイヤーズファンとしてはかなり楽しめた一作です。