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2012/07/30

黄色い部屋の謎

ずーっと、ずーっと読みたいと思い続け、最近ようやっと文庫本を手に入れた、密室トリックの大御所、ガストンルルーの『黄色い部屋の謎』。

探偵小説マニアだったら、この本を読まずに死ねません、ってくらい有名です。





未だ3分の1しか読んでいませんが、とても100年前に書かれた本とは思えない作品です。

いい作品は時代を感じませんね。

誰が犯人なのか、結末が楽しみです。


2012/07/11

ピーター ウィムジー卿ファン必読の一冊

本をまとめ買いしようと思ってアマゾン ジャパンをブラウズしている時に、たまたま見つけたのが、ジョージェット へイヤーの『マシューズ家の毒』。

「巨匠セイヤーズが認めた実力派」という紹介文だけで、買うことを決めた一冊です。

セイヤーズの大ファンとしては当然の決断でしょう。


いや~、読んでる途中でニヤニヤしてきてしまいました。

ひとりで遺産を相続する親戚の嫌われ者、ランドール マシューズが誰かによーく似ているんです。

ただ、こちらの彼は、全てのコメントが皮肉・あてつけなので、嫌われて当り前なんですが。

とは言え、最後にステラに求婚するくだりなんか、完璧にウィムジーいってます。

もちろん、この登場人物はウィムジーのパロディーかオマージュだと思うのですが........?


登場人物の描き方も上手いし、ちょっと漫画にもなりそうなコメディーミステリーといった感じで、セイヤーズファンとしてはかなり楽しめた一作です。






2012/07/04

久し振りに怪奇小説を読んでみる

30年振り(?)くらいに創元推理文庫の「怪奇小説傑作集」をランダムに読み始めたのですが、アメリカの作家ラヴクラフトの『ダンウィッチの怪』を読み進めているうちに、リドリー スコットの『プロメテウス』を思い出してきてしまいました。 どこが、って言われると説明し難いのですが、似ている点が色々あるような気がします。

怪奇小説と言っても、ラヴクラフトの場合は幽霊モノではなく、怪物モノ(と言ってもSFとはちょっと違う宇宙感)なので、好き嫌いが分かれるところですが、若い頃は結構はまって読んでいたものの、今読むと、ちょっと........って感じで読めないかなぁ。 若い時に読んでて良かったです。

ウェールズ出身のアーサー マッケンも若い頃好きな作家のひとりでしたが、『パンの大神』を今あらためて読むと、女性虐待としか思えないような話しも出て来て、正直なところDisturbingです。 彼が現代の読書家に受けないのは理解出来るところです。 今の時代、彼の時代錯誤的感覚に違和感を感じる人は多いと思います。 

そういう意味では、イギリス人のMRジェームスやブラックウッドは、今でも違和感を殆ど感じせずに読めるホラー小説のメインストリームでしょう。 安心して読めるというか、普遍的。 余りオタクっぽくなく、自己満足の世界観をこねずに、単純に読者中心の小説を書いているという感じがします。

ひとつ確実なことは、推理小説は通勤電車の中で読むにはぴったりですが、怪奇小説は通勤電車の中で読むに相応しい本とは言えません。 と言うか、読むべきではないですね。 夜寝る前とかに読むのが一番です。




2012/02/09

横溝正史、最初の駄作(?)

既に10冊以上読んでますが、とうとう駄作に当たってしまいました。

『三つ首塔』

なんか、歯医者の待合室で「女性セブン」を覗いている感じです。


2012/02/04

金田一耕助シリーズ

去年から読み始めた横溝正史の金田一シリーズですが、今年に入って『犬神家の一族』『八つ墓村』『悪魔が来たりて笛を吹く』『悪魔の手毬歌』『病院坂の首縊りの家』『女王蜂』を読みましたが、どの作品もそれぞれ面白くて、読み終わった後の満足感は高いです。

つまらないミステリーの翻訳本を読むくらいだったら、絶対横溝正史を読むべきです。

初期のロバート・ゴダードが日本人だったら、こういう作品を書いていたかもしれないと思わせるような、(初期の)ゴダードとの類似性もあります。 もちろん、ゴダードの方がずっと後ですが。

ところで、金田一って本当に名探偵?って思うのは私だけ?

彼が登場しても、次から次へと人が殺されていくっていうのは、どういう事?

シャーロック・ホームズだったらそんなことないでしょう。