2013/05/07

Endeavour - モース警部が新米刑事だった頃設定のテレビドラマ

コリン・デクスターが創造した「モース警部」(Inspector Morse) のテレビシリーズがイギリスで大ヒットになったのは1990年代の話しですが、モース亡き後、部下のルイスが主役となるテレビドラマ「ルイス」(Lewis)も、引き続き大ヒットになったのは割と最近の話しです。 

これだけ国民の支持を勝ち得たドラマを続けない筈はないですよね。

今度は、モース警部が若い頃の活躍を描いた「エンデバー」(Endeavour)  がITVで4月から始まり、毎週日曜日の8時から10時迄2時間枠で放映されて、先日の日曜日で取りあえず4回の初回シリーズを終了しました。



               昨日早速発売になったDVDのトレイラー


元々コリン・デクスターのファンで、1980年に日本に住んでいた時は、翻訳された作品はひとつ残らず読んでました。 イギリスで初めて「モース警部」シリーズを見た時は、自分の中で想像していたモースと、ジョン・ソウ演じるモースが余りにかけ離れていて、ちょっとガッカリしたものです。 彼の部下で、いつもビールを奢る羽目になるルイスの方は、想像していたルイス像に近かったです。

ところで、この若いモースを描いた「エンデバー」ですが、かなりいいんです。 個人的には、オリジナルの「モース警部」より、こっちの方が好きです。 

エンデバー役の役者 Shaun Evans が上手い、というのもあるのですが、彼の上司役のRoger Allam もかなりいいです(彼の方がいい、という評論家が多いです)。 他にも「モース警部」でお馴染みだったストレンジやマックスも若い姿で登場し、妙に懐かしさを感じてしまうのは、このドラマの不思議なことろです。
  
ただ、プロットが難しく、一語でも聞き逃すと付いて行けなくなります。 イギリス人にさえこれですから、英語が母国語じゃない私にとっては更に難解なんです。 しかも、事件が進むと、進展も早くなって、あれよあれよと言っている間に事件が終わってしまいます。 

それでも、エンデバーとドラマが醸し出すメランコリーさに引き込まれずにはいられません。 ミステリードラマというより、エンデバーのドラマといった方がいいくらい、エンデバーの存在感が強いものになっています。

第2回シリーズが待ち遠しいですが、実際に次のシリーズが作られるのかどうか....? (是非お願いします!)

そうそう、「モース警部」の時には、コリン・デクスターが必ずどこかに登場していましたが、この「エンデバー」でも、毎回登場してました。 脚本は別の人が書いているようですが、登場人物を創造した作家として、未だにドラマに関わっているようです。 個人的には、もっと彼の作品を読みたかったので、ちょっと残念です.....。   



0 件のコメント:

コメントを投稿