未だ午後4時過ぎだというのに、外の気温マイナス2度の中、地元のオデオンに Woman In Black を見に行きました。
リリースされたばかりの映画を見る前は、偏見無しに見れるように、新聞のレビューは読まないようにしてます。
さて、主役のダニエル・ラドクリフですが、ハリー・ポッターのイメージで、子供だと思っていたら、もう立派な大人で、映画の中では4才のシングル・ファーザー役。 妙に気になったのが、彼の眉毛。 かなりの太さです。
Woman In Black のテレビ版を見たのは、かれこれ20年以上も前。 情報によると、1989年のクリスマスイブに放映されて、その後再放送されたのはたったの一回だけだそうです。 このテレビ版 Woman In Black の怖さは半端ではありませんでした。 背筋がゾーとした場面を、未だに憶えてます。
今回の映画版ですが、この監督がホラー映画の「怖さ」というものを理解していないか、プロデューサーからのプレッシャーで、幽霊を"てんこ盛り"にしてしまったかのどちらかです。
映画は、始めの3分間がとても大切だと、私は思ってます。 この映画の始まり方に(最初から)ちょっとガッカリしました。
何が一番怖いって、目に見えないものほど怖いものってないですよね。 だから、Blair Watch Project があれだけ怖かったわけだし、「リング」も然り。
ところが、この Woman In Black はサービス精神旺盛で、ゴーストがやたら出てくるんです。 窓に映る黒い人間の顔、死んだ子供たちの亡霊。 しかも、怖くない。 これでもか、これでもか、って感じで出てくるから! 子供たちの亡霊に至っては、Trick or Treat? なんて言いそうな雰囲気さえあって、全く怖さがない。
怖くない理由のひとつにカメラアングルがあります。 幽霊映画で絶対やってはいけないこと(と個人的に思ってること)をやってしまってます。 それは、幽霊の側から人間を見るアングルで映画を撮ってしまってること。 判るかな~? 幽霊がヴィデオカメラを持って人間の映像を撮ってる、って想像してみてください。 これ、絶対駄目です。
もうひとつ気になったのは、子供の部屋にネジ巻きおもちゃがあり過ぎたこと。 しかも、全部動くではないですか! ちょっとやり過ぎです。
ロケーションの雰囲気も、テレビ版と比べるとかなり劣っていて、それもとても残念。
反対に、とてもいいと思ったのは、ダニエル・ラドクリフと友達になる地元のお金持ち Mr Bentley 役の Roger Allam。 存在感抜群です。
終り方は The Orphanage と似た感じです。 当然ですが、やはり万人受けを狙ってるから、こうでもしないと駄目なんでしょうね。 これも残念。
ポジティブに考えると、寝る前に思い出して怖くて眠れない!ってことにならなそうだから、ある意味良かったかな?
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